介護は、一人ひとり違う正解を一緒に探し続ける仕事

所属 社会福祉法人博愛会 介護職 渡辺翔太さん
社会福祉法人心愛会 生活相談員 田代美智さん 

お話ししてくれた介護職員
  • 渡辺翔太さん

    社会福祉法人博愛会
    介護職

  • 田代美智さん

    社会福祉法人心愛会
    生活相談員

介護の仕事を始めたきっかけは?

渡辺さん

母が介護職に従事しており、子どもの時から、母が勤めていた施設で行われる夏祭りなどの行事によく参加していました。また、私自身も小さい頃からおじいちゃん子で、祖父と一緒に遊ぶのが大好きでした。高校を卒業した後、介護とは別の仕事をしていた時に、介護についての知識も経験もなかったのですが、今の職場の人に誘われたことがきっかけとなり、介護の仕事に就き、勤め始めてから8年が経ちました。

田代さん

この仕事に就いたきっかけは、両親が私の身近で介護をしていたからです。小学生の時、両親が自宅で祖父のお姉さんを介護しており、また祖母も特別養護老人ホームに入所していました。両親に倣い、私も車いすを押したり、トイレに行くのに付き添ったり、お手伝いをしていました。高校生になり進路を考えた時に、小学生の時の介護のお手伝いを思い出し、おじいちゃん、おばあちゃんの役に立てていることが嬉しかったと再認識したことで、この仕事に就こうと決めました。

介護職のやりがい・魅力は?

渡辺さん

私達がケアや支援をすることで、利用者さんが少しずつ改善する姿を見られることがやりがいの1つです。利用者さんは、入所された時の姿が全てではありません。実際に私は、身体が思うように動かせない利用者さんのケアを担当し、食事介助などをしていたのですが、「少しでも利用者さんが生きがいを持てるよう、自分にできることはないか」と考え、施設内の栄養士、看護師や機能訓練士などの他部署に相談しました。車いすの選定や、手足の運動、リハビリなどを重ね、1か月から2か月後には利用者さん自身で車いすを動かせるまでになりました。その姿を見たときは嬉しかったですね。そしてやはり、「ありがとう」と感謝されるとやりがいを感じます。

私達がケアや支援をすることで、利用者さんが少しずつ改善する姿を見られることがやりがいの1つです。利用者さんは、入所された時の姿が全てではありません。実際に私は、身体が思うように動かせない利用者さんのケアを担当し、食事介助などをしていたのですが、「少しでも利用者さんが生きがいを持てるよう、自分にできることはないか」と考え、施設内の栄養士、看護師や機能訓練士などの他部署に相談しました。車いすの選定や、手足の運動、リハビリなどを重ね、1か月から2か月後には利用者さん自身で車いすを動かせるまでになりました。その姿を見たときは嬉しかったですね。そしてやはり、「ありがとう」と感謝されるとやりがいを感じます。

田代さん

介護職になり、1年半現場を経験していた時は、利用者さんと一緒にレクリエーションをするなど直接関わることがやりがいでした。今は生活相談員として働いています。生活相談員は現場で直接利用者さんと関わるのではなく、施設に入所される前のご本人様、ご家族様、関係機関との連絡調整役という立場になります。各所の相談窓口として多くの人と関わるため大変な仕事ではありますが、「あなたに相談してよかった」「あなたに話を聞いてもらいたい」という言葉を利用者さんはもちろん、ご家族様からも言っていただけると良かったなと感じます。そのように私を頼りにしてもらえた時にやりがいを感じます。

今後の目標

渡辺さん

介護職として8年間勤めてきた中で、介護は奥深い仕事だと感じています。これからは、研修や現場でケアの質を高め、知識を深めていくことが目標です。利用者さん一人ひとりに寄り添ったケアを、自分なりに追求していきたいと思っています。

田代さん

目標は、まだ模索しているところです。大学時代に目標だった、資格を取得し生活相談員になることはできたので、今はその先、どの方向に進もうか考えています。仕事をしていると悩むことも多いですが、私は仕事をする上で利用者さんらしい正解を見つけることを大切にしています。介護・福祉は人が相手の仕事です。この業界は一人ひとり正解が違うため、同僚達と共に悩みながら利用者さんに真っすぐ向き合っていきたいです。