福島県立ふたば未来学園高等学校で授業を実施しました!
地域とともに創る介護のかたち ― 株式会社暮らり 代表 橋本さん
株式会社暮らり 代表の橋本さんにオンラインでご登壇いただき、地域とともに歩む介護の形についてお話しいただきました。
橋本さんは、築120年の古民家をリノベーションして生まれた複合型施設「暮らり」を立ち上げ、デイサービスを運営されています。
授業では、医療や介護を受ける側から「自ら参加し、生き生きと暮らしを楽しむ側へ」という視点をもとに、地域とともに支え合う仕組みや、利用者同士が助け合う自然なコミュニティの可能性について、実際の実例や写真を交えてお話しいただきました。
実際に「暮らり」での様子を写真で見た生徒からは、「ご高齢の方が楽しそうに会話をしている様子や、共同作業を通して自然と交流が生まれている様子を見て、とても素敵な場所だと感じました」という感想も寄せられました。
介護が必要な利用者も「介護を受ける」だけでなく、「誰かを支える側にもなれる」という考え方は、新しい視点として学びました✨
若手介護職員が語る「介護の仕事のやりがい」
特別養護老人ホームパライソごしきで働く桜井さん・松本さんが登壇し、介護の仕事について自身の経験を交えながらお話しいただきました。
高校生に近い世代の先輩として、仕事の魅力や大変なことなどをリアルな視点で伝えたことで、参加した生徒にとって身近に感じられる内容となりました。
お二人からは、介護の仕事を始めたきっかけ、日々の業務で大切にしていること、利用者との関わりの中で感じるやりがいなどについて語っていただきました。
「介護は大変な仕事というイメージがあったけれど、実際にやりがいを感じながら働いている若手職員の話を聞いて、考え方が変わった」という生徒の声もありました。
生徒さんの声
●「いろいろな偏見や考えがあるけど、その中でも魅力ややりがいがあって、とても良い職業かもと思いました」
●「自分は高校卒業後、福祉とはあまり関わらない仕事に就こうと考えていたけれど、これを機にもっと進路について考えたいなと思いました」
●「若い子が介護職についているのがすごいと思った。若い子だからこそできる事や考えがあったりするから2人のお話を聞いてすごいと思いつつすてきだなと思った。ネガティブな事があってもポジティブに考えてて、本当にやりがいを感じているのが伝わった。」
地域とともに支え合う介護の形や、若手職員が感じるやりがいについて知ることで、「介護=支えるだけの仕事」ではなく、利用者とともに成長し、つながりを築いていく仕事であることが伝わったのではないでしょうか。講師の方々のお話を聞き、進路について考え直したり、介護の魅力を感じた生徒さんもいたようです。今回の授業が、これからの進路選択や将来を考えるうえで、なんらかの形で少しでも役に立てば嬉しく思います✨